344 名前: 風と木の名無しさん 04/04/02 04:43 ID:OqIUInv0

世界の七不思議の一つにツボって、※×ニホンタンで茶番劇を↓


白く柔らかい綺麗な腹に、まるで釣り合わない醜い傷痕が二つある。
「誰のせい?」
すくりと笑いながらそんな事を尋ねて来る。
「君のせいだよ、これは君がやったんだ。
僕はすっかり醜くなってしまったねぇ。」
柔和に笑んだままで言葉を続ける彼の、その腹を撫で上げて、
僅かに肉の盛り上がった傷痕に唇を寄せた。
そして答える。
「醜いことなどあるものか。
お前は俺のものだ。
これは支配の証。
俺の前にあるならば、これは美しいものだ。
俺の前でのみ美しいものだ。」
すると黒い髪をさらりと揺らせて、腕の中の少年は笑った。
「いいよ、じゃあ傍にいてあげる。」
返って来たのは、己の腹の底を透かし見られたかと思うようなその言葉。
平静を装いながらも、永遠の少年の器を抱く両の腕に、力が篭らずにはいられなかった。
果たして、傷痕の証によって支配されているのが本当はどちらであるのか、
この世で、それを知る者はどこにもいない。