557 名前: 風と木の名無しさん 04/12/01 22:48:47 ID:aVHk4vO1

ヘタ×ニホ話なんですが。
第二次大戦当時状況やヘタリアのキャラをよく知らないままここのレスを見て
勢いで書いてシモイマシタ。
そのへん御了承ください。





あと戦いの時隠れるために地面に掘る穴なんだけどなんて言った
かな…。
思い出せなかったよ…


558 名前: 風と木の名無しさん 04/12/01 22:50:21 ID:aVHk4vO1

パパパパパンッ!!
ドゴーン!!
激しい銃撃。雨の様に降り注ぐ砲弾。
嵐のようなその中をヘタリアは一人駆け抜けていた。
「クソッ!」
ヘタリアは目の前にあった塹壕に滑り込んだ。
「ハァハァ…!チクショウめ!」
一先ず安全であろう場所に逃げ込む事が出来たヘタリアは息を整えた。
こう休みなく攻撃されては反撃する隙もない。
だが…
「このまま何も出来ないなんてあの二人に申し訳がたたないだろ」
そう呟くとヘタリアは銃を抱え直し、敵に向け身を乗り出した。
と、その時。
「!」
ヘタリア目がけて砲弾が打ち込まれた!

ドイチェ…ニホン!!


559 名前: 風と木の名無しさん 04/12/01 22:52:36 ID:aVHk4vO1

真夜中の鬱蒼としたジャングル。
そこに建てられたテントの中で、ニホンは何者かの気配を感じ目を覚ました。
敵か…?
寝床から起き上がったニホンは枕元の刀を取ると入り口に近づく。
「ニホン…」
何者かが口を開いた。
この声は!?
ニホンは聞き覚えのある声に勢いよくテントの外に出た。
「なっ…!ヘタリア!?」
「よぉ」
ヘタリアは片手をあげて軽く挨拶する。
「貴様なんでこんな所にいる!?」
ヘタリアはその問いには答えず悲しげな顔でニホンを見つめる。
「答えろヘタリア!」
問い詰めるとヘタリアはニホンの手を取り、撫でながら言った。


560 名前: 風と木の名無しさん 04/12/01 22:54:34 ID:aVHk4vO1

「すまない、ニホン。オレはもうお前と共には戦えないんだ」
「なに?どういうことだ!」
「本当にすまない」
そう言うとヘタリアはニホンの指に口付ける。
「武運を祈っている」
「説明しろ!ヘタリア!ヘタ…ッ!」
頬にキスされニホンは言葉を飲み込んだ。
目蓋、額、ヘタリアはニホンの顔の至る所にキスの雨を降らせる。
「あ…」
「オレだってツライんだぞ?こんなカワイ子ちゃんのそばに居られなくなるのは」
ニホンを見つめそう言うと、唇に口付けようと目を閉じた。
ニホンもつられて目を閉じ、口付けされるのを待った。
が、ヘタリアは一向にキスして来ない…。


561 名前: 風と木の名無しさん 04/12/01 22:59:11 ID:aVHk4vO1

ニホンが訝しげに目を開けた時、ヘタリアは消えていた。
「……ヘタリア?」
ニホンは辺りを見回すがヘタリアの姿はどこにも見当たらなかった。
さっきまでそこにいたはずなのに気配すら感じられない。
言い様のない不安がニホンを襲う。
「ヘタリア!ヘタリア―――!!」
まだ暗いジャングルに、ニホンの悲痛な叫び声が響き渡った…。





オシマイ..._〆(゚▽゚*)