678 名前: 風と木の名無しさん 04/12/06 01:26:42
ID:+xGfgAhm 『お頼み申す、お頼み申す!』 殿様の駕籠の前に、竹さおの先に手紙をつけたみすぼらしい男がひざまずく。 『何事じゃ』 『直訴にございます』 駕籠に開いた小さな窓から尋ねる殿様に、側仕えの侍が小声で答えた。 『無礼討ちにいたしますか?』 『よい。聞くだけは聞いてやろう』 平伏する農民から手紙を取り上げ、殿様は税収をごまかす悪代官の所業に目を通した。 ──────────────────────── ※「へぇ、おまえの国っておもしろい習慣があったんだなあ」 日「そんなおもしろいかな」 ※「おもしろいっていうか、まだるっこしいっていうか。普通、悪い役人なんて町が総出で縛り首だろ?」 日「そんな乱暴なのは君だけだと思う。まぁ、数百年も前だから裁判制度にも限界があったしね」 ※「数百年前?」 日「この手のドラマの舞台は、だいたい2、300年くらい前の話なんだよ」 ※「そんなに前のことなのか」 日「そんなに前のことなんだ」 …… (;`ハ´)<その目は何アルカー |